2017-06-26 18:06 来源:未知 责编:佳人编辑
でも僕は時々、こうしてあてもなく森の近くを歩くことを止めなかった。山の麓にあり、地平線を見透かすことのできるこの場所に来ると、不思議と心が落ち着いた。
……いや、正確には逆なのかもしれない。普段の自分の、自覚のある冷め切った心が、どこか落ち着かないような、理解できない高揚感で満たされていくような気がする。
それが、森のせいなのか、それとも得体の知れない夕日の朱のせいなのかはわからない。
どこかの子どもが忘れていった蛍光色の安っぽいゴムボールでさえ、宝石のように輝いて見えた。
ボールを手に取り、何度か上に投げてみたが、すぐに飽きて僕は再び歩き始める。